介護の一日|重なる出来事に、気持ちが追いつかなかった日

親の介護

介護をしていると、「今日は大変だった」と一言では片付けられない日があります。

移動や手続き、予定外の対応に追われて、気づけば心にも体にも余裕がなくなっている——そんな一日です。

同じように、いくつものことが重なって、気持ちが揺れてしまう日を過ごしている方もいるのではないでしょうか。

今日は、そんな一日のことを振り返りながら、自分の気持ちを整理してみようと思います。

少々大変な一日でした。

木曜日は、私にとって「実家の母の日」です。

食料品や日用品の買い出し、病院、ケアマネさんとの面談、税金関係の手続きなど、母に関する用事をする日。

そして、一緒にご飯を食べる日でもあります。

ここ最近は毎週のように予定が入っていましたが、今日は特に大きな予定はありませんでした。

母を迎えに行き、母の好きなハンバーガーを食べて、そのあとホームセンターで実家の生垣の肥料を買う。

そんな、少しゆったりした一日になるはずでした。

久しぶりに、母を私の自宅に連れて帰ってのんびり過ごそう。

そう思っていました。

買い物を終えて自宅に着いた、その瞬間でした。

「デイサービスの引き落とし口座の印鑑が違っていたかもしれない」

ふと思い出しました。

今日中に確認しないと、次回に間に合わない。

そう思い、到着したばかりの自宅に入らず、すぐに引き返しました。

母は「久しぶりに来たのに、家に入れなかったぁ」と、少し残念そうに言っていました。

実家近くの銀行まで片道30分。

なんとか確認を終え、母と「疲れたからどこかでお茶しようか」と話していたそのとき、今度はケアマネさんから電話が入りました。

「病院から、介護認定調査の診察に来られていないと連絡がありました」

そんな予定、私は聞いていませんでした。

あとから分かったのですが、この診察の連絡は病院から母へ直接入っていたようです。

母は、私が書き込んだカレンダーを見ながら日常を過ごしています。

そこに書かれていない予定は、把握できません。

結果的に、私もその予定を知らないまま、調査の締め切り日を迎えてしまいました。

ただ、今回のことで状況は共有でき、今後は病院からの連絡も私に直接入れていただけることになりました。

ちょうどその病院の近くにいたこともあり、

「今から行きます」と慌てて向かい、そのまま診察へ。

待ち時間も含めて、気づけば2時間近く経っていました。

そして診察の中で行われた認知症の検査では、前回より少し数値が下がっていました。

来週は脳神経外科のクリニックで、2年ぶりにもう少し詳しく調べることになりました。

さすがに二人とも疲れ果ててしまい、近くのイオンでコーヒーを飲んで一息つくことに。

「夕食を作るのはしんどいね」となり、お弁当を買って帰ることにしました。

そのとき、母が言いました。

「お弁当、あなたが買って。買って」

母のお金の管理は、今は私がしています。

以前、一日に5万円を2回引き出して、そのまま、なくしてしまったことがありました。

それ以来、通帳は私が預かり、週に一度、母と一緒にATMへ行き、母がおろすのを見守ることにしています。

まだ母は、暗証番号を覚えていて、自分で引き出せるので、出来ることまで取り上げたくはないと思って、母に自分でおろしてもらっています。

1万円の生活費と、予備として1万円。

最初の頃は、

「通帳、あなたが持ってる?」

と何度も電話がかかってきていました。

それが最近は、

「お金がないから買って」

に変わってきています。

いつもなら、「いいよ」と言いながら、母のお財布から支払うようにしているのですが、

今日は違いました。

私も疲れがたまっていたのか、「買って」「お金がない」という言葉に、つい感情が反応してしまいました。

「そんなにお金がないって言うなら、通帳返そうか?

生活以上におろして、なくなってもいいなら返すよ」

言ってしまったあと、母はずっと黙ったままでした。

私も、何も言えなくなりました。

うまくやっているつもりでも、こうして感情が出てしまうことがあります。

なぜ、「いいよ」と流せなかったんだろう。

こんな母の発言は、認知症の症状によるものだと分かっているのに。

それをまともに受け取ってはいけないと分かっているのに。

母には、気分よく毎日を過ごしてほしいのに、嫌な気分にさせてしまった。

そんな後悔でいっぱいになりました。

結局、今日は夕食は一緒に食べずに帰ってきました。

でも、さきほど「夕食ちゃんと食べた?」と電話をして、

「来週は一緒に食べようね」と話しました。

うまくいかない日もあるけれど、最後に交わした「また来週ね」の一言を、大切にしていきたいと思います。

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