認知症の親が一人暮らしをしていると、
「このままでいいのかな」と迷うことがあります。
まだ元気なところもある。
でも、少しずつできないことも増えてきている。
先日、義母がグループホームに入居しました。
入居までの経緯については、「認知症の親はいつまで一人暮らしできる?94歳義母がグループホームに入るまで」にまとめています。
入居してしばらくしてから会いに行くと、義母は思っていたより落ち着いて過ごしている様子でした。
義母のことをきっかけに、
「母のこれからの暮らし」についても考えるようになったのです。
実母は今、一人暮らしをしています
母は今、一人暮らしをしています。
実家は我が家から車で30分ほどの距離です。
時々、実家のお隣の方に様子を聞いています。
「夕方、よくお花に水をあげていますよ」などと生活の様子を教えてくれたり
「ゴミの集荷日を間違えて出し、カラスがゴミ袋を破っていた」らしくてお隣にお世話になったこともあります。
ですから、週に2回は実家に行って、外食や買い物に連れ出したり…できるだけ顔を出すようにしています。
母はまた、週に2回、3時間ほどのショートデイサービスに通い、リハビリ中心の運動をしています。
そこで入浴もできるのですが、母は「入りたくない」らしく、運動にだけ参加しているようです。
また、これまで自宅で編み物教室をしていた生徒さん達のお茶会に週1回、お誘いを受けて、バスに乗って出かけています。
母の一人暮らしの1週間はこのように過ぎていきます。
軽い認知症がある高齢の親が、一人暮らしをどこまで続けられるのか。
同じように悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
私も今、その悩みの途中にいます。
食べたいものがわからない
私が行く日には、お昼に外食をしますが、最近、
「何が食べたい?」と聞いても
「わからない」と言うことが増えました。
昔はハンバーガーが好きで、よく「マックに行こう」と言っていたのに。
うどんよりラーメンが好き。煮物などの和食よりイタリアンが好きだったのに、聞いても「分からない」と言うようになりました。
フリーズドライの味噌汁で少し後悔
専業主婦だった母は三食ちゃんと作る人でしたが、最近料理はしなくなりました。
でも朝のお味噌汁だけは、自分で作っていました。具材はじゃがいも、人参、玉ねぎと決まっていましたが。
それなのに、作りたくない時のためにと思い、フリーズドライのお味噌汁を買いおきしてしまったので
結局、自分では作らなくなってしまいました。
今になって、余計なことをしてしまったと少し後悔しています。
それからは、先回りして準備をすることはやめようと思いました。
編み物の先生だった母
母はもともと手芸店や自宅で編み物を教えていました。
短大の被服科を卒業して、編み物の専門学校にも通っていた本格派。
いつも何か編んでいるような人でしたが、ここ1年ぐらい編み物もしていないようです。
家で横になって、なんとなくテレビを見ていることが多いようです。
1日型のデイサービスも体験しました
家では寝転んで過ごすことが増えて、週2回の3時間ほどのショートデイサービスもリハビリ中心なので、人と話すことが少ない今の生活。
私が実家に行く回数を増やして外に連れ出すなど、私の頑張りだけで支える生活では、母も私も、どこかでしんどくなってしまう気がしました。
ケアマネさんに相談すると
今の母はやる気がないのではなく、自分から動き出す力(意欲・興味)が弱っている状態だと言われました。
そこで、もう少しレクリエーションのあるデイサービスを体験することにしました。
途中で私も見学に行ったのですが、
大勢の方と一緒に、その日のレクリエーションのパターゴルフを、スタッフの方に言われた通りにやって、あとは座っているだけの姿に、私はあまりピンときませんでした。
母に感想を聞くと
「楽しくもないし、嫌でもない。何にもない」
と言いました。
お昼ご飯を食べて、隣の人と少しでも話ができるなら刺激になるのかなとも思いましたが、母にはあまり合っていないように感じました。
今度は、小さなデイサービスで趣味活動などができるところに体験に行く予定です。
母に編み物を教えてもらうことにしました
ボーッと過ごす母の様子が気がかりで、母に合ったデイサービスを探していますが、その合間に
最近、母と一緒に始めてみようと思っていることがあります。
それは編み物です。
母は編み物の先生。母に作ってもらった方が早くてきれいなので、娘の私は全くできません。
でも母は最近編まなくなったし、編み図がないと編めないと言うので
通信で届く初心者向けの編み物キットを頼んで、一緒に作ることにしました。
パッチワークの膝掛けを作る9か月のコースです。
少し試してみると、母はちゃんと作ることができました。
なので私は
「お母さんの最後の生徒は私やね」
と言って、教えてもらうことにしました。
「そんなこともできないの(笑)」と
下手くそな私に呆れながらも教えてくれる母は、よく笑って楽しそうなので、
これは、なんとしても完成させようと、密かに闘志を燃やしています(笑)
まだ「介護」というほどではない時間
義母のグループホームでの暮らしを見ていると、
母もこういう場所の方が穏やかに過ごせるのかもしれない、と考えることもあります。
でも母はまだ
自分でお風呂に入り、
自分でトイレにも行き、
生徒さんとのお茶会にも出かけていきます。
「こんなハガキが来たんだけど、どうすればいい?」と分からない時は私に聞く事も出来ています。
同じ話を繰り返したり、
さっきお願いしたことを忘れてしまったりすることもあり
そんな時、つい強い口調になってしまうこともありますが、
それでも今はまだ「介護」というほどのことではないのかもしれません。
外食をしたり、編み物をしたり、
母と過ごす時間は、まだどこか穏やかで楽しい時間でもあります。
これから先のことは、まだ分かりません。
でも今は、この時間を大切にしながら、
母にとって一番いい形を、ゆっくり考えていけたらと思っています。


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