認知症の親は、いつまで一人暮らしができるのでしょうか。
最近、94歳の夫の母がグループホームに入居しました。
きっかけは、家で怪我をしたことでした。
幸い骨折はしていませんでしたが、顔には大きな青あざ。
しかも義母は、その時のことを覚えていませんでした。
怪我の具合からみても、かなり痛かったはずです。
その出来事をきっかけに、
「認知症の親の一人暮らしについて」
改めて考えることになりました。
認知症の母二人の一人暮らし
もともと、夫の母と私の母は、我が家を挟んで車で30分ほどの距離に住んでいます。
二人とも認知症がありますが、日常生活はなんとか自立していて一人暮らしをしています。
義母は、ゆっくりですが歩くことができ、夜は念のためオムツを使っていましたが、トイレも自分で行くことができていました。
ただ、同じことを何度も話したり、この人が誰なのかも分かっていないように感じることは増えていました。
新しいことを覚えるのも難しく、最近使い始めた入れ歯の手入れや、薬を飲むことを習慣にするのは難しくなってきていました。
そのため、宅配弁当やデイサービスを利用しながら、なんとか一人暮らしを続けていました。
私たち家族も、できる範囲で関わるようにしていて、基本的には夫の母のことは夫が、私の母のことは私がみることにしていました。
それぞれが無理のないペースで
・外食に連れていく
・買い物に付き合う
・病院へ連れていく
そんな関わり方をしてきました。
1年ほど前からは、義母の生活の様子(夜お風呂に入っているのか、冷暖房をつけているのかなど)を見るために、夫は週2回は実家に泊まっていました。
時には、二人の母を連れて4人で、ドライブに出かけることもありました。
(※以前、二人の母と過ごした誕生日のこともブログに書いています)
義母の怪我で感じた「一人暮らしの限界」
ある日、夫の出張中に義母が怪我をしました。
気づいたのは宅配弁当の業者さんで、すぐに担当のケアマネージャーさんから連絡がありました。
「お母さんが、怪我をされているようです」
幸い骨折はありませんでしたが、顔には大きな青あざができていました。
しかし義母は、どうして怪我をしたのか覚えていませんでした。
今回は大きな事故にはなりませんでしたが、
「これから先、何が起きてもおかしくない」
そう感じました。
夫は出張も多く、義母のそばにいつもいられるわけではありません。
そこで、老人ホームへの入居を真剣に考えることにしました。
認知症のグループホームを探す
担当のケアマネージャーさんに相談し、認知症対応のグループホームを探しました。
すると、近所の施設でちょうど一部屋空きが出たとのことでした。
そこは認知症の方が8人ほどで一緒に生活するグループホームです。
見学に行ってみると、開業4年目で建物もきれいで、入居者の方もスタッフの方も穏やかな雰囲気でした。
義母は、自分がこれからここで生活するとは理解していなかったと思いますが、入居者の皆さんが自由に過ごしている姿をみて、
「ここで、絵でも描こうかしら」
と話していました。
以前ケアマネージャーさんから、
「認知症の方は、記憶は残らなくても感情は残ることが多いんですよ」
と聞いたことがあります。
義母がこの場所にいい印象を持ってくれたことは、
私たちにとっても「ここなら大丈夫かもしれない」と思える安心材料になりました。
グループホーム見学で確認したこと
見学に行く前に、事前に確認したいことをメモして行きました。
人員体制
生活の様子
転倒対策
食事対応
排泄ケア
認知症への対応
医療体制
費用
すべてを完璧に聞けたわけではありませんが、スタッフの方は質問にも丁寧に答えてくださり、安心感がありました。
また、義母が今できていること
・歩けること
・トイレへ行けること
・少し家事ができること
・外出、外泊が比較的自由にできること
そういったことを尊重してくれるという点も、決め手になりました。
入居までに準備したこと
見学から入居までは、約1週間でした。
義母の場合は住民票を移す手続きがあり、その準備に少し時間がかかりました。
住民票の移動手続きがなければ、契約後、即日入居できるそうです。
持ち込んだものは
・タンス
・3〜5日分の衣類
・肌着
・タオル
ただ、少しでも自宅に近い雰囲気にしてあげたくて、
・お気に入りの写真
・小物
・大好きな猫の写真集
などを少しだけ持っていき、部屋を整えてから入居してもらいました。

入居前日に感じたこと
義母がグループホームに入ることが決まり、入居の準備を進めていく中で、
正直いちばん落ち着かなかったのは前日でした。
義母がこの変化をどう感じるのか、
寂しく思うのではないか、
戸惑うのではないか。
いろいろな思いが頭をよぎりました。
それでも、もう入居すると決めたのだから、私たちが迷っていたら義母も不安になる。
これからは、義母との時間をもっと安心して楽しめる。
そう考えようと、夫と話していました。
入居後の義母の様子
入居してからの義母は
・洗濯物を畳む
・花の水やりをする
・他の入居者の方とおしゃべりする
そんなふうに過ごしているそうです。
以前ケアマネージャーさんから
「認知症の方は、ホームを自分の家だと思われることもあります」
と聞いたことがあります。
実際、義母も一度だけ
「どうしてここにいるのかしら?」
と言ったそうですが、その後は自然に皆さんの中で過ごしていたそうです。
それを聞いた時、正直、寂しさよりも安心の方が大きかったです。
家族にとっての安心
夫も、少し肩の荷がおりたようでした。
やはり、いつでも見てくれる人がいるという安心感は大きいものです。
義母の生活が落ち着いてきたら、これまでのように
・回転寿司に行ったり
・季節の花を見に行ったり
そんな時間もまた作れたらと思っています。
認知症の親はいつまで一人暮らしできる?
今回のことで感じたのは、
「一人暮らしができるかどうか」ではなく
「いつまで続けるかを家族が考えておくこと」
が大切だということでした。
元気に見えても、突然の怪我や事故は起こります。
義母にとっても、私たち家族にとっても、
今回の入居は安心につながる選択だったと思っています。
グループホームの費用
今回入居したグループホームの費用は、
月額およそ13万円でした。
施設や地域によって差はありますが、参考になればと思います。
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