認知症の家族がグループホームへ入居することを考えたとき、
「どんな施設を選べばいいのか分からない」と感じる方は多いと思います。
私たちも、94歳の義母の入居をきっかけにグループホームを見学しました。
パンフレットだけでは分からないことも多く、実際に見学してみて初めて気づくこともありました。
この記事では、
グループホームを見学する際に確認しておきたい9つのポイントを、理由とあわせてまとめています。
これから施設を探す方の参考になれば嬉しいです。
グループホームの人員体制
まず確認したいのが、施設の職員体制です。
日中や夜間にどれぐらいのスタッフがいるのか、また急な体調変化があった場合の対応など。
グループホームは少人数で生活する施設ですが、
職員の人数や配置によって安心感は大きく変わります。
夜間の見守り体制なども、見学のときに確認しておくと安心です。
グループホームの生活スケジュール
施設での1日の流れも確認しておきたいポイントです。
例えば
・起床時間
・食事の時間
・入浴のタイミング
など、基本的な生活リズムがどうなっているかを聞いておくと、本人が無理なく過ごせるかイメージしやすくなります。
グループホームは、デイサービスのように毎日レクリエーションがあるわけではなく、家のように過ごす場所という考え方だそうです。
入居者の方は、テレビを見たり、おしゃべりをしたり、洗濯物を畳むなどの家事を手伝ったりしながら、それぞれのペースで過ごしていました。
義母も、その雰囲気を感じたのか「ここで絵でも描こうかしら?」と言ったのを聞いて、少し安心しました。
自宅に近い形で生活できることも、グループホームの特徴だと感じました。
転倒対策(安全面のチェック)
高齢者にとって転倒は大きな怪我につながる可能性があります。
今回、グループホームの入居を考えるきっかけになったのも、義母が一人でいる時に転倒したことでした。
そのため
・手すりの設置
・床の滑りにくさ
・見守りセンサーの有無
など、安全面についても確認しました。
実際に施設内を歩いてみると、
「ここは安心そう」「ここは少し心配かも」と感じる部分も見えてきます。
義母の場合、夜間にベッドから起き上がってトイレへ行くまでの移動が心配でしたが、
不安がある場合にはベッドの足元にセンサーを置いてくれると聞き、転倒してもすぐに駆けつけてもらえる体制があると分かり安心しました。
見学のときは、
生活する目線で施設の中を見ることが大切だと思いました。
食事対応
食事についても確認しておきたいポイントです。
・食事は施設で調理されているのか
・刻み食などの対応ができるのか
・誤嚥予防はどうしているのか
食事は毎日の楽しみでもあり、健康にも大きく関わります。
認知症の場合、食事をしたことを忘れてしまうこともあります。
義母も、自宅では食事をしたあとに「まだ食べていない」と言うことがありました。
そのことを相談すると、
「もう食べましたよとお伝えすることもありますし、一回の食事量を少し減らして回数を増やすなど、その方に合わせて対応します」
と説明していただきました。
こうした点も、見学のときに相談しておいて良かったと感じました。
排泄ケア
排泄のサポートについても確認しておきたいところです。
・トイレ誘導のタイミング
・夜間の対応
・失敗したときの対応
排泄はとてもデリケートな問題ですが、
本人の尊厳にも関わる大切な部分です。
義母は念のためオムツを使うこともありますが、基本的には自分でトイレに行くことができます。
見学のときに「すぐにオムツにするのではなく、できることはできるだけ続けてもらいます」と聞き、その点も安心できました。
また、トイレが部屋のすぐ近くにあり、夜間でも行きやすい作りになっているのも安心でした。
認知症への対応
グループホームでは、認知症特有の行動への対応も大切なポイントです。
例えば
・物のしまい込み
・入居者同士のトラブル
・夜間の不安
・同じ話を何度も繰り返すこと
こうした行動に対して、施設がどのように対応しているのかを聞いておくと安心です。
我が家の場合、義母は家でいろいろな物をしまい込むことがありました。
例えば、食べ物ではない物まで冷蔵庫の中に入っていることもあり、
「あれ?こんなところに?」と驚くこともありました。
もしグループホームでも、他の入居者の方の物を片付けてしまったらどうなるのだろう…
そんなことも気になり、見学のときにスタッフの方へ質問しました。
また、義母は昔から一人でよくおしゃべりをする人でした。
会話というより独り言のように、ご機嫌な様子でずっと話していることもよくあります。
いちいち返事をしていられないので、こちらが返事をしなくても、気にせず楽しそうに話し続けていました。
もし施設でも同じように話し続けることがあったら、他の入居者の方の迷惑にならないだろうか…
そんなことも少し気になりました。
スタッフの方からは
「そういう方はいらっしゃいますよ」
「否定せず、自然に見守っています」
というお話を聞き、少し安心することができました。
施設によって考え方や対応の仕方は違うので、
家での様子をそのまま伝えて相談してみることも大切だと感じました。
医療体制
高齢になると、急な体調変化も心配になります。
そのため
・提携している医療機関
・定期診察の有無
・急変時の対応
などの医療体制も確認しました。
義母が入居したホームでは、基本的にはこれまで通っていたかかりつけ医に、家族が付き添って通院する形でした。
ただし、かかりつけ医が訪問診療に対応している場合は、ホームに来て診察してもらうこともできるそうです。
施設によって医療体制は違うので、見学のときに確認しておくと安心だと思いました。
看取り対応
少し考えづらいことかもしれませんが、最期のケアについても確認しておくと安心です。
施設によっては、看取りまで対応しているところもあります。
どこまで施設で過ごすことができるのかを知っておくことは、家族にとっても大切な判断材料になると思いました。
費用
最後に確認しておきたいのが費用です。
・月額費用(含まれるもの)
・食費
・医療費
・オムツ代
・退去時の費用
施設によって費用の仕組みは違うので、後から追加費用が発生するのかどうかも確認しておくと安心です。
義母の場合は、月額13万円でその中に、家賃、光熱費、食費、寝具等クリーニング代、衣類洗濯代が含まれています。
それ以外の例えばオムツ代などは実費負担です。
長く生活する場所になる可能性もあるため、無理のない費用かどうかも大切なポイントだと思います。
まとめ
グループホームを見学して感じたのは、設備や費用だけでなく、施設の雰囲気がとても大切だということでした。
入居者の方の表情や、スタッフの方の声かけなど、実際に見てみないと分からないこともたくさんあります。
小さな疑問でも、その場で聞いてみることで、家族として安心して施設を選ぶことができると思いました。
・スタッフの方の話し方が穏やかか
・質問を嫌がらないか
・家族の話をきちんと聞いてくれるか
こうした姿勢から、その施設の雰囲気が伝わってくるように感じました。
グループホームは、これから長く生活するかもしれない場所です。
だからこそ、設備だけでなく、「ここなら安心してお願いできそう」と思えるかどうかも大切なポイントだと思います。
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もし、私と同じように、一人暮らしの高齢の親の施設入居について悩んでいる方がいれば、少しは参考になるかもしれないと思い、
義母がグループホームに入居するまでの経緯や、
認知症の親がいつまで一人暮らしできるのかについて、
こちらの記事で詳しく書いています。
実際に我が家で起きた出来事をまとめた記事です。


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